大江戸猫三昧
- 作者: 沢田瞳子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/11
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
全てタイトルどおり、猫にまつわる短編集。ジャンルが時代小説のアンソロジーということで、ホラーとかミステリという区分けではないためか、様々な猫が登場し、味わいもそれぞれ違っていたのは面白い。
猫だけに、怪異譚が多いかと思っていたが、普通の猫が小道具になっているといった感じの話が多かった。ただ、全体的に小粒な印象。後味がすっきりしないものも多く、この作家の他の話も読んでみたい、というようなものは無かった。面白かったのは高橋克彦の「猫清」、他には猫好き的に古川薫「黒兵衛行きなさい」、海野弘「大工と猫」が良かった。
(3)